【基本】靴磨きの基本の「き」〜靴のパーツ編〜

こんにちは。ASHIMOTOのかねです。

今回は革靴を構成する各パーツをご紹介します。

かね

え!?なぜ革靴のパーツを知る必要があるの?実は知っているとこんなメリットがあります!


革靴のパーツを知ることでのメリット

  • その革靴の履くべきシーンやTPOを考慮できるようになる
  • 修理を出す際に靴への影響を把握することができる
  • 自分でシューケアをする場面で「どこのケアをしているか」を理解できるので効果的なケアができるようになる

革靴を構成する各パーツの組み合わせ方や製法の違いによってデザインも変化します。この知識は特にシューケアする場面で大活躍します。

必要な道具を揃えたら、早速靴磨き。その前に、ビジネスシューズを形成する代表的なパーツの役割を押さえておきましょう!



知っておくべき革靴のパーツたち

①アッパー

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靴本体のソール以外の総称です。

靴によって形状は異なりますが、基本的にソールを除いた甲を覆う部分のことをアッパーと呼びます。牛や馬、豚、羊、ヤギなどの革や、ウールや綿のような生地など、あらゆる素材が用いられます。

アッパーの縫い付け方は靴の製法によって異なり、外側に縫い付ける製法にステッチダウン製法、内側に縫い付ける製法にマッケイ製法などがあります。

②ヒール

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名前の通りかかとのパーツです。高さは靴により異なります。摩耗するため、定期的に貼り替えが必要です。

素材は合成ゴムや牛革、木、プラスチック、軽合金など様々。

③羽根

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紐靴の紐が取り付けられるパーツです。つま先側の革の下に潜ったような形の「内羽根式」と外側に付く「外羽根式」があります。

内羽根式の靴は羽根が外側に開かない作りになっています。反対に、外羽根式の靴は羽根が外に開きます。そのため内羽根式の靴は外羽根式よりもフォーマルであり、一般的に冠婚葬祭に適しているとされています。

④タン

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アッパー部分の足の甲に当たるパーツで、ベロともいいます。羽根の内側にあります。足の甲を包む込み、埃除けの機能も。

⑤コバ

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コバとは、靴の土踏まず部分より前方を縁取るウェルトのうち、アッパー(甲革)よりも外側にはみ出た部分のことです。靴を上から見たときにソールの縁にあたるパーツ。

コバは本体とソールを縫い付けるパーツです。コバが付けられる靴の製法は様々です。「グッドイヤーウェルト製法」「マッケイ製法」「ブラック・ラピド製法」「セメンテッド製法」「ノルウィージャンウェルテッド製法」「ノルヴェジェーゼ製法」などがあります。

かね

コバは縫い合わせの部位であり、デザイン的にも重要なパーツですが、アッパーを守る役割としても機能を果たします。

⑥トゥ

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つま先の部分のことです。補強のために別革で覆うこともあります。そのパーツをトゥキャップといいます。

トゥには様々なデザインがあり、 甲やつま先に装飾やステッチが施されていないシンプルな「プレーン・トゥ」、つま先の先端が細い「ポインテッド・トゥ」、つま先のフォルムが丸みを帯びている「ラウンド・トゥ」などがあります。靴の印象を左右する重要なパーツです。

⑦ソール

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革底のことです。レザーソールや雨に強いダイナイトソールなど、色々な種類があります。

内側の底をインソール、中敷きをインナーソール、地面に触れる部分をアウトソール、インソールとアウトソールの間に入れるものをミッドソールと言います。

アウトソールの種類は、レザーソール、クレープソール、合成ゴムソール、ラバーソール、スポンジソール、ラグソールと大きく6種類に分類することができます。

⑧ライニング

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アッパーの裏側に取り付けっられる裏地のことです。

ライニングが裂けてカウンターが見えると、靴の寿命が短くなってしまいます。そのような劣化部分に新たな革を縫い付けて補修しているのです。

かね

靴の構造を知った上で改めて靴磨きをしてみると、これまで見えていなかった革靴の良いところを発見できるかも知れません。

いかがでしたでしょうか?今回は革靴の各部位・パーツの基本をご紹介しました。是非覚えてみてください♪