【簡単】サドルソープの使い方【革靴の丸洗い・リセット】

こんにちは。ASHIMOTOのかねです。

お気に入りのヤンコ(YANKO)です。メンテナンスを怠り、革靴が残念な状態に…。

YANKO

このボロボロになってしまった革靴をピカピカに復活させるべく、まずは丸洗いを行いました。

サドルソープでの革靴の丸洗いは良いことづくめです。汗の塩吹きや粉吹きなどが取れ
靴の表面も中も洗える
ので革靴全体をキレイにすることができます。また、乾燥させる肯定で型崩れした靴を蘇らせることもできます。

今回はそんなサドルソープの使い方をご紹介していきます。

復活までの全工程は以下の記事にまとめておりますので、是非ご覧ください。



サドルソープとは?

サドルソープとは、革専用の石鹸のこと。革の栄養補給に必要な油脂や艶を出すワックスなどが含まれている洗浄剤です。体を洗う石鹸とは異なり、固形スポンジに付け泡立ててから使います。

丸洗いすべき場面・メリット

普段のシューケアでは落とし切れないさまざまな汚れを、丸洗いによって洗い落とすことができるのが最大のメリットです。

  • 雨でシミができてしまった時
  • 革靴の表面に白い粉(塩分)が吹き出てきた時
  • 靴が全体的に汚れているとき
  • 革靴の履きシワが深くなってきた時
  • 型崩れがひどい時

また、へたってしまった革や、汚れが多い革靴には特に丸洗いがおすすめです!

復活ビフォーアフター

まずは、あのボロボロの革靴がどこまでピカピカに変身したか、ビフォーアフターをご覧ください。

ビフォーアフター

ビフォー

全体的に汚れが目立ちます。トゥを中心に傷も入っており、ボロボロな状態です。

YANKO補修前
YANKO補修前

アフター

大復活!自分で履いてボロボロになってしまった革靴でも、中古で安く手に入れた革靴でもこの方法で復活できます。

YANKO補修後
YANKO補修後
かね

なかなかいい感じに復活できました!サドルソープでの丸洗いのおかげでここまでキレイに復活できたと思います。

サドルソープの使い方・手順

早速サドルソープの使い方をご紹介していきます。

準備するもの

まず最初の手順は、シューケア用品の準備です。今回使用したシューケア用品は以下の通り。

準備するもの

シューシャンプー前の準備に必要なもの

  • 馬毛ブラシステインリムーバー
  • ステインリムーバー
  • リムーバー用の布

シューシャンプーに必要なもの

  • シューシャンプー(サドルソープ)
  • シューシャンプー(サドルソープ)用のスポンジ

ブラッシング&リムーバーで汚れを落とす

まずは紐を外すところから。

ブラッシングをして、革についたホコリや泥などをざっくり落としていきます。

次にリムーバーで革に付着している汚れや古いクリームを落としていきます。実はリムーバーが最も大切な工程。クリームやワックスで光沢を出している状態は、化粧しているのと同じ状態。化粧の上に化粧をすると・・・男性でも良くないのはわかりますね。

また、この後の工程で革靴をシャンプーしますが、シャンプーで落とすことができない汚れを落としたり、シャンプーでガンコな汚れが落とせるようになります。

かね

はい、スッピンになりました!

シューシャンプー(サドルソープ)で丸洗いする

次のステップです。リムーバーで汚れや古いクリームを落としたら、次は靴をシャンプーしていきます。

シューシャンプー(サドルソープ)の使い方は次の通りです。

シューシャンプー(サドルソープ)の使い方

  1. ぬるま湯を張り靴をひたす
  2. シューシャンプー(サドルソープ)とスポンジで靴全体を洗う
  3. サドルソープを洗い流し、タオルで水気を拭き取る
  4. 靴に新聞紙を詰める
  5. シューキーパーを入れて3日陰干しする

ぬるま湯を張り靴をひたす

まずはぬるま湯を洗面所や風呂桶に張り、靴をひたしていきます。私は風呂桶を持っていなかったので洗面所のシンクにお湯を張ってそこでシャンプーをしました。

YANKO丸洗い

ポイントは革の全部を均一に湿らせることです。シミやムラの原因になります。

シューシャンプー(サドルソープ)とスポンジで靴全体を洗う

傷がつかないよう優しく洗っていきます。今回使用しているのは革靴用洗剤の定番モウブレイの「サドルソープ」とサドルソープ用スポンジです。泡立ちがよく、スポンジは表面がなめらかなので革靴を傷つける心配もありません。

また、今回は省略しましたが、ブラシでコバなど細かい部分を洗うと良いです。ブラシは使用済みの歯ブラシなどでOKです。

サドルソープを洗い流しタオルなどで水気を拭きとる

泡を洗い流し、靴全体の水気をタオルで拭き取っていきます。泡が残っているとシミになることがあるので、流し残しがないようにしましょう。靴の内側は水気が溜まりやすいので靴の中まで水気をとるようにしてください。

靴に新聞紙を詰める

水気を拭き取ったら靴に新聞紙を詰めていきます。

計3回新聞紙を詰め直し、徐々に水分を新聞紙に吸わせていきます。最初に新聞紙を詰めるときは、革靴に水分がかなり含まれている状態なので10分程度でOKです。

新聞紙詰め:1回目10分
新聞紙詰め:2回目30分
新聞紙詰め:3回目1時間〜2時間
かね

革が柔らかい状態なので、新聞紙を無理に詰めると革が伸びてしまいますので、ご注意ください!

シューキーパーを入れて3日陰干しする

新聞紙に水分を吸わせ、水分がなくなってきたらシューキーパーを入れ、陰干しします。

乾燥させる時間ですが、経験上「3日間」乾燥させることをおすすめします。

1日だと乾燥が足りず、2日だと部屋の湿気や季節によっては完全に乾燥できません。

天日干しをすると革が収縮してしまいますのでご注意。

また、乾燥させることで靴の形が固定化します。型崩れを帽子するためにもシューキーパーは靴に合ったものを使用してください。

簡易的なバネ式のシューキーパーは、かかとに対してテンションがかかりすぎますので、型崩れしやすいため、バネ式シューキーパーはおすすめできません。

こちらのような通常のスプリング式がおすすめです。

つま先とかかとのパーツが金属製のチューブで繋がれており、靴全体へバランスよく力が加わり型崩れを防止することができます。

こんなに靴を濡らして雨ジミのようにならないの?

雨ジミは部分的に靴が雨に濡れて「濡れた部分」と「濡れていない部分」ができ、その状態で乾かすと「濡れた部分」のみ色が濃くなることが原因です。

全体を濡らし、全体を乾かせばシミはできません!

いかがでしたでしょうか?頑固な汚れ、長い間蓄積した汚れはサドルソープで一回リセットしてみてください。捨てようか迷っている靴があれば是非お試しを。それでは!